馬場乾竹(ばんば けんちく)です。2004年にはり師・きゅう師免許を取得し、鍼灸臨床を始めました。
2006年に大阪府茨木市で治療院を開設し、一時休院した期間を経ながら、現在も「茨木ばんば鍼灸治療院」で患者さんを診ています。
また、卒業後間もない頃から、鍼灸学生・鍼灸師への教育、東洋医学の古典研究、執筆・出版にも継続して取り組んできました。
このページでは、実績の数を示すことではなく、
「これまで何を積み重ね、現在どのような立場で患者さんを診ている鍼灸師なのか」
を、確認できる事実を中心にご紹介します。
基本情報
- 活動名
- 馬場乾竹(ばんば けんちく)
- 資格上の氏名
- 馬場智大
- 資格
- はり師・きゅう師
- 免許取得・臨床開始
- 2004年
- 茨木市での開業
- 2006年
- 現在
- 茨木ばんば鍼灸治療院 院長
- 現在の鍼灸師教育活動
- 和観古法鍼灸
- 主な活動
- 鍼灸臨床/古典研究/鍼灸学生・鍼灸師教育/執筆・出版
現在の活動
地域の「かかりつけ鍼灸院」として
現在は、一つの症状や病気だけを専門にするのではなく、身体のことで困ったときに相談していただける
地域の「かかりつけ鍼灸院」
として臨床を行っています。
問診、身体の確認、施術、施術後の説明まで、院長である私自身が担当しています。
鍼灸だけですべてを解決しようとするのではなく、必要に応じて病院での検査や治療と併用していただくことも大切にしています。
「和観古法鍼灸」としての鍼灸師教育
患者さんへの臨床と並行して、現在も「和観古法鍼灸」として鍼灸師への教育を続けています。
具体的な活動として、
- 古流臨床鍼灸師育成塾
- 稽古場
を行っています。
知識や治療法を覚えるだけではなく、実際の身体を観察し、その時の身体に必要な治療をどのように考えるのか。
臨床の中で判断できる鍼灸師を育てることを重視しています。
古典を師として、現在も研究を続けています
教える立場になった現在も、自分自身の東洋医学の研鑽を続けています。
古典文献を読み、そこに書かれていることを実際の臨床と照らし合わせる。
臨床で分からないことがあれば、自分の理解や判断を問い直し、もう一度古典に戻る。
古典と実際の身体を往復しながら、現在も研究を続けています。
AIを鍼灸師の臨床補助として活用しています
現在は、AIも鍼灸師の臨床や教育を補助する道具として活用しています。
AIが患者さんの身体を診断したり、治療方法を決めたりすることはありません。
実際に患者さんの身体を診て、最終的に治療を判断するのは施術者です。
AIは、
- 文献や情報を整理する
- 自分の考えに抜けがないか確認する
- 別の可能性を検討する
- 臨床上の問いを整理する
といった、鍼灸師の思考を補助するために使用しています。
一人で考えていると見落とす可能性のある点を確認する、臨床上のアドバイザーのような位置づけです。
現在は、こうしたAIの活用方法についても後進の鍼灸師に伝えています。
現在に至るまでの臨床と活動の歩み
古典鍼灸を追求するところから始まりました
2004年にはり師・きゅう師免許を取得し、鍼灸院で臨床を始めました。
2006年には大阪府茨木市で「馬場聖鍼堂」を開設しました。
開業当初は、古典に書かれた東洋医学や鍼灸を実際の臨床でどこまで生かすことができるのかを追求していました。
現在まで続いている古典研究の原点も、この時期にあります。
家族を見る経験から、不妊・妊活領域へ
私が鍼灸師を目指した背景には、娘の病気があります。
東洋医学を学び、臨床に入ってからは、病気や障害のあるお子さんと、そのご家族に関わる機会もありました。
その経験から、症状のある本人だけでなく、その人を支える家族の身体にも目を向けることの大切さを考えるようになりました。
ちょうどその頃、不妊で悩む方の来院が重なりました。
そこから、
「これから親になる人の身体を整えることも、自分が取り組むべき領域ではないか」
と考え、不妊・妊活領域に本格的に取り組むようになりました。
不妊・妊活を専門としていた時期
その後、一定期間、不妊・妊活領域を専門として臨床を行いました。
この時期には、臨床だけでなく、出版や専門誌への執筆にも取り組んでいます。
2009年には『「子宝地図」で赤ちゃんを授かる!』を出版。
2014年には最新版が出版されました。
また、2010年には、鍼灸専門誌『鍼灸OSAKA』第99号「不妊症・不育症」特集に執筆しました。
現在は不妊専門の治療院ではありませんが、この時期に得た経験は現在の臨床にもつながっています。
患者さんのお話をより理解するために
不妊治療を専門としていた頃、男性である自分が、女性患者さんの不安や悩みを十分に理解するには、鍼灸技術だけでは足りないと感じるようになりました。
そこでカウンセリングやNLPを学び、NLPマスタープラクティショナー課程を修了しました。
資格を増やすことが目的ではありません。
目の前の患者さんをより理解するために必要だと考えて学んだものです。
この経験は現在も、患者さんのお話を伺う際に生きています。
鍼灸師が学んだことを実践できる場をつくる
鍼灸師への教育を続ける中で、特に伝統鍼灸は、学んでも実際の患者さんを診ながら経験を積める場が少ないという課題を感じていました。
また、開業したいと思っていても、治療技術とは別に経営面への不安から一歩を踏み出せない鍼灸師もいます。
教えるだけでなく、実際に臨床できる場も必要なのではないか。
そう考え、複数の鍼灸師が活動できる治療院の形を試みた時期があります。
実際に運営することで見えてきた課題も含め、この経験は現在の教育活動につながっています。
次世代の伝統鍼灸のあり方を模索する
この頃から、
「伝統鍼灸を、次の世代にどうつないでいくのか」
ということも考え続けてきました。
教えること。実践できる場をつくること。臨床家として活動を続けられる環境を考えること。
さまざまな方法を試してきましたが、この時点ではまだ、自分なりの明確な答えは出ていませんでした。
指定難病による入院が、大きな転機になりました
その後、私自身が指定難病を発症しました。
治療・入院のため治療院を一時休院し、その後、診療を再開しました。
患者として医療を受けた経験は、患者さんへの確認や説明のあり方を見直す大きなきっかけになりました。
そして、この入院を契機に、本格的にAIを使うようになりました。
AIとの出会いから、現在の「AI×鍼灸」へ
AIを使い始めると、それまで考えてきた「次世代の伝統鍼灸」という問いとつながる部分が見えてきました。
古典を学び、実際の身体を診ることそのものをAIに任せることはできません。
一方で、臨床を言語化したり、文献を整理したり、別の可能性を検討したり、自分の判断に抜けがないかを確かめたりする部分には、大きな可能性があります。
現在はAIを伝統鍼灸に置き換わるものではなく、
鍼灸師の臨床を補助し、伝統鍼灸を次の世代につないでいくための一つの道具
として位置づけています。
現在は二つの柱で活動しています
さまざまな活動を経験した結果、現在は二つの柱に集約されています。
患者さんに対しては、
地域の「かかりつけ鍼灸院」
として。
鍼灸師に対しては、
「和観古法鍼灸」
として。
自分自身が患者さんを直接診ることを臨床の中心に置きながら、次の世代の鍼灸師への教育も続けています。
鍼灸学生・鍼灸師への教育実績
森ノ宮医療学園専門学校・古典研究会
森ノ宮医療学園専門学校卒業後間もない頃から、古典研究会で講師を担当しました。
師匠から引き継ぐ形で始まり、コロナ禍前まで長年続けました。
古典だけでなく、脈診、腹診、打鍼など、実際の鍼灸臨床につながる内容を学生に伝えてきました。
鍼灸師への教育
学生への教育とは別に、鍼灸師への教育活動も続けてきました。
庠塾
↓
伝統鍼灸を学ぼう会
↓
和魂漢才鍼灸
↓
和観古法鍼灸
単なる名称変更ではなく、その時々の臨床や問題意識に応じて、教育内容や方法も変えてきました。
現在は「和観古法鍼灸」として、古流臨床鍼灸師育成塾や稽古場を行っています。
森ノ宮医療学園専門学校での講義
2007年には、森ノ宮医療学園専門学校で非常勤講師として講義を担当しました。
継続的な教員職ではなく、依頼を受けて講義を担当したものです。
執筆・出版
『「子宝地図」で赤ちゃんを授かる!』
2009年、ごま書房新社より出版。
2014年には最新版が出版されました。
不妊・妊活を専門としていた時期の臨床・情報発信活動の一つです。
『心構えと腹診&打鍼の基礎を学ぶ! 『鍼道秘訣集 上巻』』
2012年、Kindle版として出版。
腹診や打鍼などについてまとめた、鍼灸師向けの電子書籍です。
鍼灸専門誌『鍼灸OSAKA』第99号
2010年、「不妊症・不育症」特集に、
「不妊の鍼灸治療で結果を2倍にする方法とは!?」
を執筆しました。
『うまくいく治療院&サロン経営6つのかんたんルール』
2011年出版。
治療院運営や、鍼灸師の独立・経営について考えていた時期の活動の一つです。
表彰
2004年、森ノ宮医療学園専門学校卒業時に、
社団法人日本鍼灸師会会長より表彰
を受けました。
当時の賞状も保管しています。
主な活動年表
- 2004年
-
森ノ宮医療学園専門学校卒業。
はり師・きゅう師免許取得。臨床開始。
卒業後間もなく、鍼灸学生・鍼灸師への教育活動を開始。 - 2006年
- 大阪府茨木市で「馬場聖鍼堂」を開設。
- 2007年
- 森ノ宮医療学園専門学校で非常勤講師として講義を担当。
- 2009年
- 『「子宝地図」で赤ちゃんを授かる!』出版。
- 2010年
- 鍼灸専門誌『鍼灸OSAKA』第99号「不妊症・不育症」特集に執筆。
- 2011年
- 『うまくいく治療院&サロン経営6つのかんたんルール』出版。
- 2012年
- 『心構えと腹診&打鍼の基礎を学ぶ! 『鍼道秘訣集 上巻』』Kindle版出版。
- 2014年
- 『「子宝地図」で赤ちゃんを授かる!』最新版出版。
- 2018年
- 「馬場聖鍼堂」から「茨木ばんば鍼灸治療院」へ名称変更。
- 2025年
- 指定難病を発症。治療・入院のため一時休院。その後、診療を再開。
- 2026年
-
茨木市での開業20年。
「和観古法鍼灸」として、古流臨床鍼灸師育成塾・稽古場を開始。
AIを鍼灸師の臨床補助として活用し、その方法を後進の鍼灸師にも伝える活動を開始。
これまでの経験を、現在の患者さんへ
活動の形は、20年以上の間に何度も変わってきました。
古典鍼灸を追求した時期。
不妊・妊活を専門とした時期。
鍼灸師が実践できる場をつくろうとした時期。
病気によって一度臨床を離れた時期。
そして現在は、地域の「かかりつけ鍼灸院」として患者さんを診ながら、「和観古法鍼灸」として次の世代の鍼灸師への教育を続けています。
これまでの経験や実績は、それ自体を大きく見せるためのものではありません。
今、目の前にいる患者さんをよりよく診るために、これまで積み重ねてきたものを生かしていきたいと考えています。


