不安や焦りが強くなると、頭の中で同じことを何度も考えたり、インターネットで調べ続けたり、AIに何度も質問したりすることがあります。
AIに話すことで、自分の考えていることが言葉になり、整理しやすくなることもあります。
一方で、AIは医師や心理職ではありません。
間違った回答をすることもあれば、もっともらしい説明によって、かえって不安が広がることもあります。
このページでは、AIに「答えを決めてもらう」のではなく、自分の考えを整理するための補助として使う方法を紹介します。
なお、このページでいう「AI」とは、ChatGPTなど、一般の方が利用できる対話型の生成AIを想定しています。
AIによる診断・治療・心理療法を提供するものではありません。また、AIの利用そのものを積極的に勧めることを目的としたページでもありません。
すでにAIを使っている方、これから使おうと考えている方が、AIに判断を委ねすぎず、必要な場合には適切な支援につながるための参考としてお読みください。
このページでは、家族や信頼できる人、医療機関、適切な専門職、公的相談窓口、救急・警察など、AIの外にある支援をまとめて「現実の支援」と表現します。
最初にお読みください
このページおよび掲載しているプロンプトは、緊急時や、自傷・自殺など生命や身体の安全に関わる状況への対応手段として作成したものではありません。
AIの回答には、誤りや不適切な内容が含まれることがあります。このページに掲載しているプロンプトを使用した場合でも、AIの回答の正確性、完全性、安全性が保証されるものではありません。
また、AIはあなたの状態を継続的に見守っているわけではありません。緊急事態を自動的に察知して、家族、医療機関、救急機関などへ連絡してくれるものでもありません。
利用するAIによって、安全機能や対応方法も異なります。
このプロンプトを入力したからといって、危機的な状況でAIが適切な対応をしてくれることを保証するものではありません。
「死にたい」「消えたい」「生きていたくない」「自分を傷つけたい」など、自分の安全に関わる状態にある場合には、このページのプロンプトを主な対応手段にしないでください。
AIとの対話を続けることよりも、状態に応じた適切な現実の支援につながることを優先してください。
生命や身体に差し迫った危険がある場合には、AIとのやり取りを続けず、119・110など緊急の支援につながることを優先してください。
このページは一般的な情報提供を目的としたものです。
個々の方の状態について、安全性、病気の有無、受診の必要性などを判断するものではありません。
AIは「答え」ではなく「整理の補助」として使います
AIには便利なところがあります。
- 今考えていることを言葉にする
- 実際に起きていることと、自分が心配していることを分ける
- 今考えた方がよいことと、今は考えなくてもよいことを整理する
- 誰かに相談するときに、何を伝えればよいか整理する
一方で、次のようなことはAIだけに任せないでください。
- 病名を決める
- 治療方法を決める
- 薬を開始する、中止する、量を増減するなどをAIだけで決める
- 「病院へ行かなくても大丈夫」と判断する
- 自分や他人の安全性を最終判断する
AIだけで判断しないことを基本にしてください
AIは、考えを整理するための補助として使うことはできます。
ただし、健康や安全についての最終判断をAIだけで行わないことを基本にしてください。
特に、たとえば次のような場合には、AIとの対話だけで対応せず、現実の支援につながることも検討してください。
- 不安や落ち込みが強く続いている
- 睡眠や食事など日常生活に大きな変化がある
- 仕事、学校、家事などへの影響が大きくなっている
- 急に状態が大きく変化した
- AIや検索を何度も繰り返して止められない
- AIを使うほど不安や混乱が強くなる
- 強い混乱がある
- 自分で安全を保てるか不安がある
- 医学的な判断が必要だと感じている
- 自分や他人の安全に関わる考えがある
これは危険性を判定するためのチェックリストではありません。
ここに当てはまらなければAIだけで対応してよい、という意味でもありません。
迷う場合には、AIの中だけで答えを探し続けないことも大切です。
不安や焦りを整理したいときの基本プロンプト
以下は、不安や焦りで頭の中がまとまらないときに、AIを「答えを出す役」ではなく「整理する役」として使うための参考プロンプトです。
自分や他人の安全に関わる状態にある場合には、このプロンプトを主な対応手段にせず、適切な現実の支援につながることを優先してください。
あなたには、私を診断したり、無理に励ましたり、すぐに結論を出したりするのではなく、今の状況を整理する手伝いをしてほしいです。
次のルールで対応してください。
1.一度にたくさん質問せず、基本的に一つずつ質問してください。
2.私が話した内容を、
「実際に起きている事実」
「私の予想・心配」
「まだ分からないこと」
に分けて整理してください。
3.私の不安を否定しないでください。
ただし、根拠が確認できない心配を、事実であるかのように肯定することもしないでください。
4.最悪の可能性を次々に挙げたり、不安を必要以上に広げたりしないでください。
ただし、安全上重要な情報が明確にある場合には、それを無視しないでください。
5.
「今、考える必要があること」
「今は決めなくてもよいこと」
を分けてください。
6.今できることがある場合は、一度にたくさん提案せず、一つか二つに絞ってください。
7.医学的な診断、治療、薬、受診の必要性など、専門的な判断が必要な内容については、AIだけで結論を出さないでください。
薬を開始する、中止する、量を増減するなどの判断もAIだけで行わないようにしてください。
必要に応じて、適切な専門家や相談先へ確認することを提案してください。
8.私が同じ心配について何度も、
「本当に大丈夫?」
「絶対に違う?」
「ほかの可能性は?」
などと安心を確認している場合には、毎回答えを追加して安心させ続けるのではなく、
「安心を確認すること自体が繰り返されていないか」
も一緒に考えてください。
9.私が自分や他人の安全に関わる内容を話した場合には、安全かどうかをAIだけで判定しないでください。
通常の考えの整理を続けることよりも、AIだけで対応せず、状態に応じた適切な現実の支援につながることを優先するよう伝えてください。
10.回答は短めにしてください。
私が一つ整理できてから、次に進んでください。
11.今できることが整理できた場合には、会話を続けることを目的にせず、
「ここで一度AIを閉じてもよい」
と教えてください。
では最初に、
「今、一番頭から離れないことは何ですか?」
と一つだけ質問してください。
もっと短く使いたい方へ
長いプロンプトを読むこと自体が負担になる場合には、こちらを使ってください。
自分や他人の安全に関わる状態にある場合には、AIとの対話を主な対応手段にせず、適切な現実の支援につながることを優先してください。
私を診断したり、無理に安心させたりするのではなく、考えを整理する手伝いをしてください。
一度に一つだけ質問してください。
私の話を、
「実際に起きていること」
「私が心配していること」
「まだ分からないこと」
に分けてください。
最悪の可能性を必要以上に広げないでください。
ただし、安全上重要な情報が明確にある場合には、それを無視しないでください。
最後に、
「今できること」
「今は考えなくてもよいこと」
を分けてください。
同じ安心確認を何度も繰り返している場合には、そのことも教えてください。
医学的な判断、薬の変更、安全についての最終判断は、AIだけで行わないでください。
自分や他人の安全に関わる話が出た場合には、AIだけで対応せず、状態に応じた適切な現実の支援につながることを優先するよう伝えてください。
考えが整理できたら、AIとの会話を終えてもよいことも教えてください。
まず、今一番気になっていることを一つだけ聞いてください。
検索やAIへの確認が止まらなくなったとき
不安になると、次のような繰り返しが起こる場合があります。
↓
検索する
↓
少し安心する
↓
別の可能性が気になる
↓
AIに聞く
↓
また検索する
このようなときには、さらに答えを探すのではなく、一度検索やAIとの対話から離れるために整理するという使い方もできます。
安全に関わる状態にある場合には、このプロンプトを主な対応手段にしないでください。
これ以上、新しい可能性や安心材料を追加するのではなく、いったん止めるための手伝いをしてください。
まず、
「すでに確認できている事実」
「まだ分からないこと」
「今すぐ対応が必要なこと」
「今はこれ以上調べなくてもよいこと」
に分けてください。
新しい病気や危険性を次々に列挙しないでください。
ただし、安全上重要な情報が明確にある場合には、それを無視しないでください。
私が「本当に大丈夫?」と安心確認を繰り返しても、毎回新しい安心材料を追加するのではなく、
「これ以上確認することが、問題の解決ではなく安心確認の繰り返しになっていないか」
を一緒に確認してください。
医学的な判断や薬の変更が必要な場合には、AIだけで結論を出さず、適切な専門家や相談先へ確認することを提案してください。
自分や他人の安全に関わる内容がある場合には、AIだけで対応せず、状態に応じた適切な現実の支援につながることを優先してください。
今できることが決まったら、
「ここで検索やAIをいったん終えてもよい」
と教えてください。
AIに入力する情報にも注意してください
AIサービスによって、入力した情報の取り扱いや設定は異なります。
そのため、AIとの対話に必要のない個人情報やプライバシーに関わる情報を、むやみに入力しないことも大切です。
たとえば、次のような情報は、本当に入力する必要があるのか一度確認してください。
- 氏名
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
- 勤務先
- 患者番号
また、自分だけでなく、家族、友人、患者さんなど、他の人を特定できる情報にも注意が必要です。
診察券、検査結果、紹介状、処方内容、医療機関から受け取った書類などの画像をAIへアップロードする場合にも、氏名、生年月日、住所、患者番号などの情報が含まれていないか確認してください。
氏名などを消せば何でも入力してよいという意味ではありません。
病歴、検査結果、服薬内容など、健康や医療に関する情報そのものも慎重に扱い、AIへ入力する必要があるのかを一度確認してください。
利用するAIサービスによって、入力した情報の利用方法、保存方法、設定などは異なります。
利用規約やプライバシーに関する説明も確認したうえで利用してください。
当院が特定のAIサービスの情報管理や安全性を保証するものではありません。
AIから離れることも大切です
AIとの対話は、長く続けるほどよいものではありません。
今考えた方がよいことや、次にすることが整理できたのであれば、一度AIを閉じることも選択肢です。
特に、
- 同じ質問を何度も繰り返している
- 別のAIにも同じことを聞きたくなる
- 検索やAIを使うほど不安になる
- AIの回答を確認せずにはいられない
という状態になっている場合には、さらにAIから答えを得ようとするより、一度そこから離れることも考えてみてください。
必要であれば、現実の支援につながることも選択肢です。
AIだけで答えを探し続けない方がよいとき
AIを使うことと、人に相談することは二者択一ではありません。
AIで考えを整理してから人に話しても構いませんし、最初から人に相談しても構いません。
たとえば、
- 自分では判断できない
- 何日も同じことで悩んでいる
- 生活への影響が大きくなっている
- AIを使っても不安が強くなる
- AIへの相談を止められない
- 医学的なことを確認したい
と感じている場合には、AIの中だけで答えを探し続けず、現実の支援につながることも検討してください。
これは、人へ相談する必要性を判断するための診断基準ではありません。
迷う場合には、AIだけで判断しないことを基本にしてください。
「死にたい」「消えたい」などの気持ちがある場合
「死にたい」「消えてしまいたい」「生きていたくない」「自分を傷つけたい」などの気持ちがある場合には、このページのプロンプトだけで何とかしようとしないでください。
AIは、あなたの安全を継続的に確認したり、必要な支援を自動的に手配したりするものではありません。
また、AIが「危険ではない」「大丈夫」などと回答したとしても、それによって安全が確認されたことにはなりません。
この場合には、状態に応じて、家族や信頼できる人、医療機関、適切な専門職、公的な相談窓口など、現実の支援につながることを優先してください。
生命や身体に差し迫った危険がある場合には、AIとのやり取りを続けず、119・110など緊急の支援につながることを優先してください。
茨木ばんば鍼灸治療院として考えていること
私は、AIにはAIにできることがあると考えています。
一方で、人にしかできないことがあります。
そして、医療や専門的な支援が必要な場面もあります。
大切なのは、どれか一つですべてを解決しようとしないことだと思っています。
このページも、AIを使い続けてもらうために作ったものではありません。
不安や焦りで頭の中がまとまらないときに、AIを使うのであれば、できるだけ安全に考えを整理する。
AIだけでは足りない場合には、AIの中だけで答えを探し続けない。
そして、必要なときには、その状態に応じた適切な現実の支援につながる。
そのための一つの参考として、このページを作成しています。
当院は、AIによって医療や人との関わりを置き換えることを勧めているわけではありません。
よくある質問
ChatGPT以外のAIでも使えますか?
基本的な考え方は、特定のAIだけを前提としたものではありません。
ただし、AIサービスによって機能、回答、安全機能、情報の取り扱いなどは異なります。
このプロンプトを使用すれば、どのAIでも同じように動くことや、安全な回答になることを保証するものではありません。
AIに「私は○○病ですか?」と聞いてはいけませんか?
質問すること自体を禁止するものではありません。
ただし、AIの回答だけで病名を確定したり、「病院へ行かなくても大丈夫」と判断したりしないでください。
医学的な判断が必要な場合には、適切な医療機関や専門家に確認してください。
AIが「大丈夫」と言ってくれました。安心してよいですか?
AIの回答だけで健康や安全について最終判断することは勧めません。
AIが「大丈夫」と回答しても、それによって医学的な問題がないことや、安全であることが確認されたわけではありません。
必要な場合には、適切な現実の支援につながってください。
何度AIに相談しても不安がなくなりません
さらに質問を続けることが、必ずしも不安の解決につながるとは限りません。
同じ質問を何度も繰り返している場合には、「答えが足りない」のではなく、「安心を確認すること自体が繰り返されていないか」を一度確認してみてください。
上に掲載した「検索やAIからいったん離れるためのプロンプト」を使う方法もあります。
それでもつらい状態が続く場合には、AIだけで対応せず、現実の支援につながることも検討してください。
家族や他の人についてAIに相談してもいいですか?
考えを整理するためにAIを利用することはできます。
ただし、本人の同意なく、その人を特定できる個人情報や、詳しい健康・医療情報などを必要以上に入力しないよう注意してください。
このページのプロンプトを使えば安全ですか?
いいえ。
できるだけ危険な使い方を避けることを考えて作成していますが、AIの回答そのものの安全性を保証することはできません。
また、プロンプトを入力したからといって、緊急時にAIが適切に対応してくれることを保証するものでもありません。
そのため、このページでは「AIだけで判断しない」「必要であれば現実の支援につながる」「AIから離れることも選択肢にする」ことを大切にしています。
このページについて
本ページは、AIを利用した診断、治療、心理療法を提供するものではありません。
また、個々の方の病気の有無、安全性、受診の必要性などについて判断するものでもありません。
掲載しているプロンプトは、不安や焦りで考えがまとまらないときに、AIを考えの整理の補助として使う場合の一般的な参考情報として作成したものです。
AIの回答の正確性、完全性、安全性を保証するものではありません。
健康状態や安全について判断が必要な場合には、AIだけで判断せず、状態に応じた適切な現実の支援につながってください。
参考情報
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厚生労働省「相談先一覧|自殺対策」
-
厚生労働省「SNS相談|自殺対策」
-
厚生労働省「自殺対策におけるSNS相談事業ガイドライン」
-
個人情報保護委員会「生成AIサービスの利用に関する注意喚起」
-
World Health Organization「Ethics and governance of artificial intelligence for health」
※相談窓口、AIサービス、安全機能、利用規約等は変更されることがあります。最新情報は各機関・各サービスの公式情報をご確認ください。
最終確認日:2026年10月25日




